白隠という御方は、高い境涯に達してて
悟後の修行はもちろん、そのご生涯のほとんどを
庶民に届きやすい使える生活禅の普及と庶民の教化と
当時の庶民の苦を除くことに最も心を砕いた方です。

 

 

そうして晩年になればなるほど円さが加わり直弟子への指導はまことに苛烈、厳格で
自身が正受老師に指導されたごとく鬼軍曹であることには変わりませんが

 

 

庶民には厳しくつらい修行とかいったことは仰らず

 

 

やわらかく、かみ砕いて見えざる高次の天の法則や働きを説くことを常としていた。

 

さらに私が以前に抱いていた禅師のイメージは
「隻手音声(せきしゅのおんじょう)」などの公案禅のイメージが色濃くあったのですが

 

そんな禅師が中年ぐらいからお経にも注目し

 

最晩年の70代半ば頃にはある九州の有力大名に

 

400字詰めの原稿用紙にして、赤の他人に
なんと!81枚も書き与えて
見えざる高次の天の公理のことを諄々と教え諭してまして
高次の天の理を説くのと併せて
大名だろうが庶民だろうが熱心に薦めておられたのが

 

 

今回のテーマである冒頭に掲載した

 

 

 

( 断眠、断食とか・・修験道・・そういう生命をかけるような厳しい修行や難しいことを伴わせない )

 

 

 

たった10句42文字のお経を気海丹田に向けて精神集中し言葉に敬意を払い只管念誦すること

 

 

 

これに徹することを薦めてる。
( ※白隠禅師は丹田のことを氣海丹田と表現しておられるので、この言葉を用いました )

 

 

 

ある大名に書き送った81枚の手紙も、このお経を読誦することで周囲に起きた奇譚と
このお経への感謝と愛で占められ、その行間に讃嘆が埋まっているんです。

 

とても意外でした。

 

 

 

私の中では白隠禅師と言ったら不動明王のごとき気迫と闘志の権化のイメージも強く
公案禅だったり、あるいは軟蘇(なんそ)の法などのイメージを用いた瞑想というのが先行し
お経などは重視しないという固定観念がありましたから

 

 

 

なお、なぜ、こんな古めかしい本から、このページのテーマにした
「 十句観音経の恩恵作用 」をわざわざ紹介するかと申しますと

 

 

 

 

 

十句観音経の恩恵については、本なども数多く出版されてるし
ブログなどを20〜30ばかし、ざっと拝見したところ

 

 

 

これを唱えることで

 

 

 

〇仕事で目覚ましい成果が出た

 

〇病が消えた

 

〇切羽詰まった苦しい状況から逃れた

 

などの佳きことがあった・・という報告が寄せられてるようですけど・・
そういう場合は、絶対にルーツを辿ったほうがよい。
どんどん、ろ過消毒されてしまう・・

 

というのは「 鉄則 」なので辿ってみた上で

 

泉源を辿りに辿っていくと

 

先に紹介した白隠禅師がある九州の有力大名に書き与えた長い手紙

 

 

 

今を遡ること260年前に、禅師が、あるたった一人の赤の他人の大名あてに書き送った
真心のこもった手紙が、奇しくも後年に本になったもの

 

これが後年「 延命十句観音経霊験記」という本になっているわけです。

 

 

白隠禅師(はくいんぜんじ)が執筆した本の代表格と言ったら
禅師が70歳過ぎた頃に執筆した「 夜船閑話(やせんかんわ) 」(1756年)が有名でして
その本のなかで「内観(ないかん)の秘法」(寝坐禅)「軟酥(なんそ)の法」(坐禅)が説かれています。

 

延命十句観音経というお経を唱えて救われた人々の体験談が綴られた手紙( 延命十句観音経霊験記 )は
それから約3年後の1759年頃に書かれたものです。
まさか、これが本になるとは禅師も予想してなかったのではないでしょうか?

 

何か人為を超えた大きな高次の力が働いたと言ってもよいと思います。

 

 

 

これがブログなどの「 十句観音経の功徳 」の上流部の源泉、原盤、熱源というのに行き着いたわけです。

 

ですので、この源流( 熱源 )に、より近いとこをつぶさに分析して発信するほうが

 

ノイズを減らすことが出来て

 

より純粋なものがダイレクトに伝わり読者により多くの利益になるし
より深いものが伝えられてよいはず!

 

という信念みたいなのがあったし

 

 

 

私自身の体験を裏付ける´数的なこと´の、よい文献になると思ったからです。

 

 

 

そういう理由があって

 

 

わざわざ260年も前のものを引用、紹介する形にしています。

 

( なお、私のサイトで興味を持った方で、延命十句経の方法に興味がそそられて深い実践を為さりたい方の場合は

 

 

 

260年も前に、たった一人のある人に書き与えた手紙が「本」になって時空を超えて260年先の現代人である私たちの目にこうして触れる形で与えられるというのも不思議な気分になりますが・・ 

 

 

 

私のサイトよりこの源流(熱源)の本で字を判読でき理解できるものを幾度も読むほうが
´打つ力´´こもった熱みたいなもの´があるので、よっぽどよいかもしれない。
江戸時代ということや、書いてる内容が強烈なとこはあるので
人を選ぶって言いますか価値判断は分かれるかもしれないけど・・ )

 

 

ちなみに

 

この本についても、今はすごい時代でして国会図書館デジタルコレクションで

 

手紙の内容が本になったものも以下のとおり無料閲覧できるんですが

 

 

延命十句観音経霊験記

 

 

 

上記サイトをご覧いただければお分かりのように
解読できなくはないんですけど・・これ、白隠禅師の直筆のものではない・・
恐らく書き写したものと思うんですが
とにかく字が達筆すぎて雰囲気は伝われども解読できない字もある。

 

 

 

重要なとこを誤読しちゃ不味い・・

 

 

 

白隠禅師に大変な失礼をすることになるし
サイトにアップする以上は責任があると思い
インターネット経由で久方ぶりに古本を購入しています。

 

以下のとおり古文形式のものですが・・